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INFOMATION

職場体験を受け入れました!

2023-09-22

みなさん、こんにちは。

スタートアップテクノロジーでは、9月13日から9月15日の3日間、世田谷区立船橋希望中学校の2年生8名の職場体験を受け入れました。3日間の受け入れを終え、私たちとしても多くのことを学ぶことができ、非常に良い経験となりました。今回は3日間のレポートをお届けします。ぜひお楽しみください。



今回の職業体験はWebエンジニアの仕事を体験していただくということで、私たちとしても初めての試みとなります。従業員一同、様々な試行錯誤をしながら、カリキュラムの作成やタイムテーブルの調整を行いました。

職場体験では、生徒の皆さんに3日間で「らんてくんを探せ」というゲームを作成してもらいます。3日間でプロダクトを作成するという少しハードなスケジュールになりますが、どうやってプロダクトが作られたのか、そして生徒の皆さんや私たちが何を学んだのかをお伝えできればと思います。



9月13日

最初は挨拶からスタート。新人のエンジニアとしてスタートアップテクノロジーに入社したという設定でオフィスにいるメンバーに自己紹介をしてもらいました。
生徒の皆さんは、初めての環境に少し緊張している様子が見受けられます。その後、説明や他のメンバーの自己紹介などが行われ、少しずつ緊張がほぐれ始めたところで、代表の菊本さんからお話がありました。



菊本さんからはITエンジニアの仕事やエンジニア業界について、そしてシステム開発の進め方などが話され、普段何気なく使っているアプリやウェブページもエンジニアによって開発が行われたものだということに、皆さん少し驚いているようでした。

PCの設定などを終えたところで、エンジニアの仕事体験の始まりです。最初はクライアントとなるRUNTEQのチームメンバーと要件定義を行う打ち合わせです。今回の職場体験では、RUNTEQから「RUNTEQの受講生の息抜きとなり、かつプログラミングの気付きを得られるようなゲーム」を作成して欲しいという依頼を受けました。
この打ち合わせはGoogle Meetを使用してオンラインで行われましたが、相手が長野県にいることに皆さん驚いているようでした。Webエンジニアの働き方が場所を選ばないことを実感できた瞬間だったのではないでしょうか。





休憩を挟んで午後はいよいよ開発のステージへ移行しました。最初は今回のゲーム開発のためのタスク分解の時間です。タスク分解という言葉に馴染みがない方もいるかもしれませんが、「プロダクトを作るために何が必要か」を可視化する作業です。正解や不正解はないものの、エンジニアとしてこのスキルを身につけておくと仕事がしやすくなることを、生徒の皆さんも実感したと思います。

このタスク分解はエンジニアとしても難しい一面があり、中学生の皆さんも集中して作業しすぎるあまり、休憩時間を取りそこねそうになる場面もきちんと休憩を取ることもエンジニアとして大切な資質の一つであるため、改めて休憩を取るように促しました。



タスク分解の後、実際にコードを入力する時間を設け、最初はゲーム画面の見た目、つまりフロントエンドの部分を作成してもらいました。コードの入力はエンジニアらしい作業の一つであり、普段の生活ではあまり経験しないことだと思います。生徒の皆さんは、初めてのVSCodeを触りながら少し苦労している様子が見受けられました。
また、ウェブページのコードを見せ、HTMLやCSSを使用してウェブページが表示される仕組みや、その背後で何が行われているかを説明しました。これにより、普段使っているウェブサイトがどのように作成されているかを再認識し、エンジニアの仕事に対する理解を深めることができたようです。



今回の職場体験では、Mattermostというツールを使用してテキストコミュニケーションを行いました。各生徒には自由に気づいたことやメモを発信できるチャンネルである"times"を作成してもらい、自由に発信を行ってもらいました。1日目には「知らないことが多かった」「集中して取り組めた」といった感想が共有され、生徒のみなさんも私たちもお互いに刺激を受けることができたようです。

9月14日

2日目は昨日の続きからスタートしました。
この日はHTMLとCSSを使用して、ゲームの画面となるウェブページを作成していきます。今回の開発では、一からコードを書くのではなく、私たちが予め用意したコードを組み合わせて開発を行う形式でした。この組み合わせ作業はパズルのようで、一見簡単に見えましたが、意外にも複雑で、生徒の皆さんは試行錯誤しながら取り組んでいました。



開発を進めた後は、デザインチームとの打ち合わせが行われました。今回はらんてくんのイラストを多く使用するため、どのようなイラストが必要か、いつまでに必要かなどについて詳細な打ち合わせが行われました。
この打ち合わせは1日目の要件定義のときとは異なり、オフラインで行いました。デザイナーの仕事や彼らがどのように考えるかなどについても話し合いましたが、おそらく初めて聞くであろう「デザイナー」という職業に、生徒の皆さんの興味は尽きない様子でした。

その後は引き続き開発作業が続きます。ゲームの開発では、様々なパターンを作成する必要があり、生徒の皆さんは工夫を凝らしながら作業を進めていました。





普段の学校生活とは異なるため、昼休みの時間には少し疲れた様子も見られましたが、エンジニアや他の社員との交流から充実している様子が伝わってきました。

午後からはいよいよゲーム部分の開発がスタート。この部分の開発は、エンジニアとしての特に「エンジニアらしい」部分だと感じています。
今回はJavaScriptを使用して開発を行いましたが、エンジニアからも難しいとされる言語であるため、皆さんは真剣に作業に取り組んでいました。

合間の休憩時間中にも、なんとなくパソコンを触ってしまうという光景が見られ、生徒の皆さんに対して「もうすっかりエンジニアだね」と冗談を言って笑いが起こる場面もありました。



2日目には「難しかったけれど、(画面の一部がコードを入れることで)非表示になったり目に見えて変化があったのはとても嬉しく、達成感が大きかったです。」という言葉や、「コードの仕組みが思った以上に難しく、最初は苦戦しましたが、後半は慣れてくるととても楽しくなりました。」という感想をいただきました。
最初は大変だったかもしれませんが、生徒の皆さんが成長し、開発の楽しみを見つけることができたことを嬉しく思いました。

9月15日

3日目も開発からスタートしました。
引き続きJavaScriptを使用してバックエンドの開発を進めていきました。今回開発している「らんてくんを探せ」というゲームは、ウォーリーを探せのようなゲームで、ステージが進むごとに増えていく不正解のらんてくんの中から正解のらんてくんを見つけ出すゲームです。
そのため、ステージが進むごとに増えていく画像の処理や、スタートしたときやギブアップしたときの処理など、裏で様々な処理を動かす必要があります。取材を通じて開発を見ていても「こんなにたくさんの処理が走っているのか!」と驚くことがあり、これをきれいに処理できるエンジニアの方々は本当にすごいと感じました。中学生の皆さんも同じように感じたのではないでしょうか。





午後も同様に開発を進め、いよいよクライアントであるRUNTEQとの打ち合わせの時間が近づいてきました。ゲーム自体もほぼ完成しており、中学生の一人がゲーム内容や開発で意図したことを説明しました。非常にしっかりとした説明に私たちも驚きながら、プロトタイプを納品し、今回のエンジニア体験が終了しました。






中学生の皆さんは元々プログラミングに興味を持っていましたが、エンジニアを体験することでその難しさに驚きつつも楽しさに目覚めたようです。
アンケートに寄せられた感想にも喜びの言葉があり、
「思っていた職場とは違うような職場体験だった。今回の職場体験はとても楽しく心に残る経験になったと思う。この経験は将来にとても生かせる経験になったと思うので、今回やったことなどを忘れずにこれからは生活していきたい。」
「自分が体験したことがなかったことを体験できたのですごく楽しかったですし、社会人の一員という感覚もあってすごく楽しかったです。三日間ありがとうございました。」という素晴らしい感想をいただき、私たちも喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。





今回の職場体験は、私たちにとっても初めての試みであり、試行錯誤の連続でした。至らない点もあったかもしれませんが、生徒の皆さんが楽しんでいただけたこと、そして私たちも有意義な時間を共有できたことに感謝申し上げます。世田谷区立船橋希望中学校の皆様、本当にありがとうございました。

今回作成したアプリはこちらにて公開しております。
生徒の皆さんの力作をぜひお楽しみください。
https://runteq.github.io/where-is-rantekun/

私たちはこれからもこのような取り組みを通して、私たちのミッションである「開発力を増やす」ため邁進してまいります。

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