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INFOMATION

エンジニア対談Vol.4~代表 菊本×エンジニア 松井~

2023-09-29

こんにちは。今回は9月15日にお届けした代表の菊本さんとAWS Heroの松井さんとの対談の後半をお届けします。まだの方はこちら(https://www.startup-technology.com/infomation/sutateku-engineertaidai3/)からぜひご覧ください。

‐RUNTEQを取り巻く状況

松井:最近のRUNTEQの状況などを聞いてもいいですか?
菊本:最近の状況としては、2回めのプログラミングスクールブームというのが来ていると感じています。1回目は元アメリカ大統領のオバマ氏がプログラミングの重要性を語っていた時期ですね。この頃はプログラミングスクールというものが、見方によっては古かったり、情報商材のような怪しいものと一緒くたにされていたところがありました。その後DXや、リスキリングなどの流れがあったり、プログラミングを学校で義務教育の一環として取り入れるなどの行政側のアプローチがあったりというのがあって、今の第二次ブームが来ているんだと思います。
松井行政の動きがRUNTEQ側にだんだんと追従してきた感じがありますね。最近第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)の認定を受けたというプレスリリースもありましたが、大変だったとお聞きしました。そのあたりを詳しくお聞きしたいです。
菊本:こちらは経済産業省のReスキル講座の認定と併せて、厚生労働省指定の専門実践教育訓練給付金制度の対象講座にも認定の講座に指定されたものです。給付条件を満たす必要がありますが、簡単に言うとかかった受講料のうち最大70%を給付金として受け取れるというのが今回の認定になります。
RUNTEQでいうと、55万円の講座を実質16万円くらいで受けられる計算になりますね。国や自治体からの給付金というのは、安心感や金額面などのメリットももちろんありますが、実は運営側からするとデメリットの部分も大きいです。これからは国や自治体のルールに則る形での運営になるので、カリキュラムの変更に承認が必要になったりするなど、柔軟な変更がしにくくなることも考えられますね。
松井:開発部側から見ていても、手続きの煩雑さなどもあり大変そうだなと感じました。
菊本:このあたりは義務教育機関などの日本の公的な教育機関との違いという部分かもしれませんね。IT業界というのはかなり早いスピードで変化していくのですが、それに行政側の対応が追いついていないというのは感じます。そのあたりの緩和をしないと、プログラミングスクールなどに代表される「実務教育における学校運営の実態」に即していけないと思います。
しかしあえて今回この給付金の認定を受けたのは、他社のプログラミングスクールでも認定されていることが多い給付金だという点にあります。そのため、この給付金無しでRUNTEQを選んでもらうというのは難しいところがありました。このような給付金が多くなってしまうと、民間の競争力という観点で見るとバランスをとるのが難しくなってしまう部分でもありますね。

‐RUNTEQのこれまで、これから

松井:RUNTEQも5年目になりましたが、個人的にも良い評価をかなり聞いています。今までやってきたこの部分が良かったなどそういう話はありますか?
菊本:たしかに悪い噂は聞かないですね。RUNTEQの卒業生が就職した会社から、他の卒業生の方も紹介できないかという打診があり人材紹介の契約に至ったケースも多くあります。そのような形で、受講生の周りから良い評判が広がっているというのを感じますね。こういう形で繋がった企業さんや、卒業生・受講生の方からフィードバックとして頂いたものについてはきちんとカリキュラムに反映させるなどしているので、そこが良かった部分じゃないかなと思います。RUNTEQをきちんと見てくれている方からは、良い評価をいただいているのがありがたいところです。
松井:外部の評判よりも、きちんと取引のある方から評価をしてもらうのが大事ですね。
菊本最近は批判している人は少なくなったなと感じます。誠実に運営してきた結果なのかなと思いますね。これからも「開発力を増やす」というミッションを実現していきたいと思いますし、沢山の人にRUNTEQで学んでいってほしいと思います。
松井:これからRUNTEQに来る人に持っていてほしいメンタリティはありますか?
菊本:プログラミングスクールで学べば、すぐにエンジニアになれるわけではないというのは意識してほしいところですね。プログラミングができるというだけでエンジニアになれるというわけでもないので、エンジニアのカルチャーを意識してアップデートしてほしいと思います。あとはRUNTEQはコミュニティがしっかりしているので、そこを活用してほしいと思います。 エンジニアにとってもコミュニティは大事ですし、1人で学習をしていると学習がつらくなってしまうこともあるので、積極的に活用していってほしいですね。
松井:以前栗原さんと廣瀬さんの対談の際にも同じことを聞いたのですが、RUNTEQでこれから改善していきたい点はありますか?
菊本:RUNTEQを始めて5年目になりますが、一般的に言われる技術的負債を解消していきたいです。これは開発の話だけでなく、オペレーションの話でもあり、様々なところに負債が残っているので、一つ一つ改善していきたいですね。5年目になって次のフェーズに移り変わった実感もあるので、さらに成長していきたいと思っています。
松井:栗原さんも似たような話をされていました。開発部としても、スタテク一丸となってRUNTEQを盛り上げていきたいですね。廣瀬さんは卒業生としてRUNTEQの成長に関わりたいという話もされていましたが、RUNTEQやスタテクの未来として思い描いている部分はあるのでしょうか?
菊本:5年後の未来として思い描いているのは、エンジニアの生活全般に広く関与していければというところです。エンジニアだけではなく、開発にかかわる様々な人達が働いて遊んで学ぶという関係性が、豊かな生活を送るための繋がりに発展すればいいと考えています。すごく端的に言ってしまえば「エンジニアの場所づくり」ですかね。
自分が今まで選択してきたキャリアも「楽しいこと」がベースになっていますし、起業した後も「楽しいこと」でないと事業としてやりたくはなかったので、すべての判断基準に「楽しいことなのか」があるんでしょうね。
また、僕自身は人を育てるというのはあまり得意な方ではありません。今までも様々な場所で若手・未経験エンジニアを部下として持つことも多かったですし、こうやってRUNTEQを通して未経験からエンジニアになっていく人たちを見てきましたが、誰も「菊本さんに教わりました」とか「菊本さんに育ててもらいました」とは言わないんですよね。これは僕が直接何かを教えたというよりも、「成長できる環境」を作ることがメインだったからだと思います。成長とは人から与えられるものでもないですし、直接教えるだけでは多くの人が育っていく状況には出来ないので、これからも「楽しく成長できる環境」を作っていき、多くの人が次のステージに行けるお手伝いをしていきたいです。

菊本さん、松井さんありがとうございました!菊本さんの創業ストーリーから始まりこれからの未来までたくさんのお話をうかがった今回の対談、みなさんが知らなかったお話もあったのではないでしょうか?これからも菊本さんから色々なお話をお聞きしていきたいと思っています!

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