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INFOMATION

Media-JAWSにいってきました!

2023-01-26

こんにちは。
今日は1月18日にスタテクで開催されたAWSのイベント「Media-JAWS」についてイベントレポをお送りしようと思います。



■Media-JAWS(メディアジョウズ)とは

Media-JAWSは、例えば急激なトラフィック処理や映像や画像のワークロード処理、セキュリティ対策など、放送・ラジオ・新聞・雑誌・Web・SNSなどのメディア特有の性質が求められるサービスを、AWSを活用してどのように構築・運用しているか、といった情報交換や、交流の場として活用される勉強会です。

開催頻度は、3ヶ月に一度を目標にしています。
関東以外の方のために、基本的にライブ配信を実施します。
いずれは関東以外での開催や、関東以外の方によるリモートでの登壇なども行いたいと考えています。

ハッシュタグは #mediajaws(Media-JAWSコミュニティ説明より引用)



今回のMedia-JAWSはスタテクのRUNTEQ教室で行われ、スタテクテックリードの松井さん、会場提供枠としてRUNTEQ事業部より小沼さん、そして今回Media-JAWSに初参加のNHK斉藤さん、浅井さん、内野さんの3人による全部で2時間ほどのセッションという形で行われました。いつもはRUNTEQの受講生の皆さんやスタテク社員が使用しているRUNTEQ教室が、JAWSの皆さんでいっぱいの様子はとても新鮮な光景でした。

最初はオープニングから。運営の方からJAWSやMedia-JAWSの紹介、そして松井さんから挨拶がありました。笑いを交えた挨拶や注意事項説明で会場の緊張が一気にほぐれた感じがします。



最初のセッションは松井さん。セッション概要は「2年以上に及ぶオンライン配信基盤構築・改善をコミュニティリソースだけでどうやって実現したか?その結果何を得たか?」とのことで、どういう内容が聞けるのかみんなの注目の的だったようです。
JAWS DAYSはオフラインだけではなくオンラインでの開催も行っており、特に今年はサテライト会場同士で連携を取りながらの初の開催となり、円滑な配信が重要な要となっていたようです。JAWS DAYSは私も参加していたのですが、既存の配信パッケージなどを使用していると思っていたので、松井さんが作られたと聞いてびっくりした記憶があります。



2020年に初めて構築したオンライン配信は試行錯誤で行った…という話から、その反省を生かして改良を重ねてきた3年間という内容。ジョークを交えて笑いが起こりつつも、工夫と発想を重ねどんどんと進化していった変遷に全員目が離せない様子でした。素人目にも、回を重ねるごとにフロー図が効率化していくのがわかりました。画面自体の情報量も上がっているのに見やすくなっており、フィードバックを受け更に良いものを作るということはこういうことなのだなと思わせるセッションだったと思います。
今回のスライドは松井さん自身が公開してくださっているのでぜひご覧ください。
https://speakerdeck.com/matsuihidetoshi/1



続いてのセッションは会場提供枠としていただいたRUNTEQの紹介。冒頭から「プログラミングスクール卒って使えなくないですか?」といういつものスライドに会場は笑いに包まれました。
時間の都合で短くなってしまいましたが、会場の皆さんにRUNTEQの名前をしっかりと覚えていただけたと思います。



最後のセッションはNHKの斉藤さん、浅井さん、内野さんの3人によるお話。皆さんNEWS Labというデジタル系の配信を担当している部門に所属していらっしゃるとのことでした。コンプライアンスの都合もありなかなか外部に開示できる情報が難しいということで、今回がなんと初めての参加!テレビというメディアの印象が強いNHKですが、Web関係はどうやっているのだろうと気になっていたので非常に楽しくお話を伺えました。
普段何気なく見ているお天気カメラですが、改めて考えてみるとTVでもWebでも見られて安定して配信できているのはすごいな…!と考えさせられました。



特に印象に残ったのはコロナ関係で政府機関から提供される全国の感染者数関係の話です。元々はPDFで主要都市の感染者数などの少ない項目を提供されており、担当者の方が手打ちで入力を行っていたということでした。しかし感染者数の増加に伴い、都道府県の項目や感染者数などの内訳などもどんどん細分化し情報が増えていき、手打ちをすることが難しくなっていき自動化に取り組んだその奮闘という内容のお話です。
自動化という壁を阻んだのがPDFという存在。数値のデータが含まれないPDFのデータからどうやって数値や地名などの文字を読み取るのかが非常に大きな課題だったとのことでした。ここで活用されたのがOCR(光学文字認識)という技術、カメラを通して文字をデジタルなデータに変換してくれるという技術です。それぞれ強みの違うAmazon TextractとGoogle Vision APIを組み合わせ、可能な限り修正を行わなくても大丈夫なように読み取りさせるという作業をなんと2日で行ったというお話に会場からは驚きの声が漏れていました。ちなみに短時間で作成したにも関わらず、その正確性は99%にまで上がったとのことです。
私はこれはさすがNHKだなと思ったのですが、OCRで読み取りができたとしても、不便なデータを上流から仕組みを変えていかなければならないと政府に働きかけを行い、現在はCSVで提供されているというお話もありました。現場での工夫と、そもそものデータの改善への働きかけ、2つの工程を経て正確な情報が伝えられているんですね。





今回Media-JAWSに参加して思ったことは、どんなところでも技術を凝らした工夫があり、私達の生活を便利にしてくれているんだなということでした。私たちが気づかないところでも、沢山の人の技術力が生かされているんですね。
次回のMedia-JAWSはなんと関西での開催ということです。今回遠くて来られなかったという方もぜひ参加してみてください。

スタテクは他にも毎週のTechMeetUpや他社との勉強会なども行っています。これからもどんどん参加レポをお送りできればと思うので、ぜひご覧ください。

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