Tags

現在はスタートアップテクノロジーという会社を立ち上げ社長として君臨している菊本ですが、スタテクを立ち上げる前はフリーランスでした。菊本社長が今振り返るフリーランス時代とは?経験者が語るフリーランスの現実をお届けします。

6件を掛け持ち、あと1件いけるなって思っていた

僕はフリーランスをやっていた“風”なだけで、実際は半年くらいしかやっていないんです。ただ、案件はものすごい掛け持ちしていたんですよ。基本は週1日その仕事をするという形で、6件並行でやっていました。自分的には「あと1件いけるな」って思っていたくらい(笑)
フリーランスをはじめたのが37歳だったので、エンジニア業界では遅いスタートですね。

いろんなスタートアップをみてみたい!

フリーランスになる理由は、人ぞれぞれだと思います。僕の場合は、フリーランスになる直前に新規サービスを立ち上げる事業部にいたんですね。そのときにスタートアップというもの自体への興味が沸いてきました。「フリーランスになりたい」というよりは、「いろんなスタートアップにちょっとずつ顔出して、とにかくスタートアップの勉強をしたい」という思いの方が強かったです。そこで思いついたのが『レンタルCTO』という肩書でした。

サービスって作っただけじゃ売れないですよね?

少し余談なんですけど。
僕ね、サービスって作れば売れると思っていたんですよ。でも蓋を開けてみたら、作ったところで全然売れない。作っても作っても誰も使ってくれないという現実を目の当たりにしたときに、改めてセルフブランディングの大事さに気づいたんです。これは会社員時代の話ですけど。

フリーランスで成功したいなら、セルフブランディングが重要

僕のフリーランス時代の名刺はこれなんですけど、『レンタルCTO』ってキャッチーでしょ?

  • 表面:レンタルCTO
  • 裏面:シャチクのミカタ、告白の行方

会社員時代に、自分で簡単なサービスを立ち上げていたんです。それが『シャチクのミカタ』と『告白の行方』。どっちもそれなりに話題になって、メディアにでたりもしたんですよ(笑) フリーランスの名刺にもそれを書いていたのですが、この名刺を渡すと表面か裏面のどっちかには絶対食いついてくるんです。「何ですか?これ」って。フリーランスになると自分で自分のことを売り込まないといけないから、見せ方の戦略、セルフブランディングは大事な要素になりますよね。

たくさんのスタートアップと話をして、条件があう会社と組むことに

僕がフリーランスをやっていたときはエンジニアへのニーズがあったので、「レンタルCTOをやっています」といえば誰かしらがスタートアップを紹介してくれました。売り込むというよりは、つなげてもらった人とまずはランチ。とにかく、たくさんの人に会って話を聞きました。
フリーランスになった動機が「たくさんのスタートアップをみる」ことだったので、

  • 週1でOKといってくれる会社
  • イケてる(…と自分が思う)会社

を条件にして、最終的に数社ピックアップして一緒にお仕事する会社を決めたんです。
僕がフリーランスで仕事をしたスタートアップは、本当に人数が少なかったり、エンジニアが若かったりという会社だったので、37歳でガツガツコード書けてアドテクもサーバもわかりますというスペックが有利に働いたんじゃないかな。

フリーランスのゴールって何ですか?

フリーランスのエンジニアになるなら、ゴールが何かをしっかり考えるべきですね。「自分は何がしたいのか?」という部分。僕にとっては、フリーランスにゴールがなかったんです。もちろん勉強をするという意味では、非常に有益な期間でした。でも「自分は本当に何がしたいのか」って突き詰めていくと、僕の中ではフリーランスをやる意味が見つからなくて、あくまで何かに向かう途中の通過点でした。
それに40歳、50歳、60歳になってもフリーランスで続けていけるかというと、厳しいと思うんですよね。技術についていけなくなるとか、営業力が衰えるとか、色々弊害がでてくるんじゃないかと。そういうことも考えて、僕は起業という道に進んだわけです。
その人が何をゴールにしているかにもよりますが、例えば「ビジネスもやってみたい」とかだったら起業しちゃったほうがいいと思いますよ。

フリーランスエンジニアって孤独なんです

あと、フリーランスは「孤独」。これが、けっこうツラいんですよ。技術のことを和気あいあいと話せる仲間がいないんです。エンジニア同士でお酒を飲んだりとか、仕事の息抜きに雑談できるとか。僕にとっては、そういう環境があることが心の支えになっていたので(笑)フリーランスになった後で孤独さに気づきました。だからスタテクを立ち上げたんですけどね。

フリーランスが自由だなんて、ウソです

フリーランスになったところで、自分の力量があがるわけではなくて、自分という中身は何も変わらないんです。結局のところ信頼を得られるかどうかですし、納期とか仕事に対する意識みたいなところが問われますよね。フリーランスでも常駐派遣で働いていると時間にも縛られますし。
自由を求めてフリーランスになる人もいるみたいですけど「自由」ってことはないと思いますよ。